【コラム第3回】ペンギンは石を飲む?「胃が石のように重い」と感じるあなたへ|望月内科消化器内科クリニック|静岡市葵区の胃カメラ・大腸カメラ

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【コラム第3回】ペンギンは石を飲む?「胃が石のように重い」と感じるあなたへ

【コラム第3回】ペンギンは石を飲む?「胃が石のように重い」と感じるあなたへ|望月内科消化器内科クリニック|静岡市葵区の胃カメラ・大腸カメラ

2026年6月09日

皆さん、こんにちは。院長の小池です。突然ですが、ペンギンは落ちている小石を時々食べているのをご存じですか?なぜペンギンは石を飲むのか?
今回は、そんな「おなかのエリート」のペンギンの不思議な行動から、皆さんの胃の不調の原因などに触れていければと思います。
・ ペンギンが「石」を飲み込む理由
ペンギンを観察していると、地面にある小石をパクリと飲み込む姿が見られることがあります。「おいしいのかな!?」「お腹を壊さないの!?」と様々な疑問が出てきますが、実はこれ、彼らが生きるために欠かせない大切な行動なのです。
ペンギンには歯がありません。そのため、えさである魚やオキアミをすべて丸呑みにします。丸呑みされたえさは消化されにくいのです。そこで活躍するのが、「石」です。 ペンギンは胃の中にわざと小石を溜めておき、胃の筋肉をギューっと力強く動かすことで、石と石を擦り合わせて食べ物をすり潰しているのです。歯の代わりを石にさせているのです。(ちなみに泳ぐ際の浮力の調整や絶食への適応など、小石を飲む理由は他にもあります。)

・ 人間の胃は、石の代わりに何をしている?
じゃあ、私たち人間はどうでしょう? さすがにペンギンのように石を飲むわけにはいきません。
人間の胃は、「胃酸」で食べ物を溶かすだけでなく、胃全体の筋肉が波打つように動くこと(蠕動運動)で、食べ物と胃液をしっかり揉みほぐしています。このおかげで、私たちは食べたものをドロドロにして、次の十二指腸や小腸へスムーズに送り出すことができています。

・ 「胃が石のように重い」とき
しかし、この人間の胃はとても繊細です。
ストレスやプレッシャー、寝不足や疲れ、不規則な食生活やお薬などの影響など様々な要因により、自律神経のバランスが乱れ、胃の蠕動運動が「ピタッ……」と動きが悪くなってしまうことがあるのです。
胃が動かなくなると、食べたものがいつまでも胃の中に停滞してしまいます。 これこそが、皆さんが日々感じている「胃がもたれる」「みぞおちが張る」「すぐお腹いっぱいになってしまう」という症状の原因です。

・ 検査と治療:消化器内科でできること
このように、胃に異常がないのに、「働き(蠕動運動)」が悪くなって不快な症状が続く状態を、「機能性ディスペプシア(FD)」と呼びます。
「気のせいかな」と放置されがちですが、実は現代人にとても多い病気です。
① まずは「本当に機能性ディスペプシアか」をチェック
胃が重い原因が、本当に動きのサボり機能性ディスペプシアなのか、あるいは「胃潰瘍」や「胃がん」といった別の病気が隠れていないかを確かめるために、まずは胃カメラ(内視鏡検査)を行います。ここで「目に見える大きな病気がないこと」を確認することが、正しい治療への第一歩です。
② お薬での治療
原因が判明したら、患者さんの症状に合わせてお薬で治療を行います。
胃の動きが悪いタイプ: 胃の動きを促す「胃運動機能改善薬」を使います。
胃酸に過敏なタイプ: 胃酸が多く痛みやもたれ感を生んでいる場合は、「胃酸の分泌を抑える薬」を使います。
ストレスが絡むタイプ: 脳と胃は自律神経で深く繋がっているため、気持ちをリラックスさせるお薬や漢方薬が効くこともあります。
もちろん、お薬だけでなく、ペンギンが胃の中で石で細かくえさを砕いていたように、ゆっくりよく噛んで食べることも重要です。それ以外にも食事の量や質・スピードなどの生活習慣へのアドバイスもあわせて行っていければと考えております。

・ 「気のせい」にしないで、お気軽にご相談を
「胃がおもいな」「私のお腹、いまペンギンの胃袋状態かも……」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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