【第8回】ペンギンは迷子にならない? ~MCIと「脳の健康診断」~|望月内科消化器内科クリニック|静岡市葵区の胃カメラ・大腸カメラ

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【第8回】ペンギンは迷子にならない? ~MCIと「脳の健康診断」~

【第8回】ペンギンは迷子にならない? ~MCIと「脳の健康診断」~|望月内科消化器内科クリニック|静岡市葵区の胃カメラ・大腸カメラ

2026年8月14日

皆さん、こんにちは。望月内科消化器内科クリニック院長の小池弘太です。

今回もいつものようにペンギンの話題から始めさせていただきます。

突然ですが、ペンギンは迷子にならないのでしょうか?

ペンギンは、海へ餌を探しに出かけたあと、再び自分たちの暮らすコロニーへ戻ってきます。

特に繁殖期には、毎年決まった場所に集まり、子供を産んで育てます。

では、広い海の中を泳いだあと、どうやって「自分の帰る場所」を見つけているのでしょうか?

実は、ペンギンの「帰巣能力(homing)」には、さまざまな感覚が関係していると考えられています。

陸上では、周囲の地形や海岸線、特徴的な景色などを手がかりにして、自分のいる場所を認識する能力が重要になります。さらに、ペンギンの種類によっては、太陽の位置や地磁気など、さまざまな情報を利用して移動している可能性も研究されています。

「自分がどこにいるのか、どこへいけばよいのか」

を判断しながら行動していることは、生きていくうえで非常に重要な能力です。

そして、ここからが今回のお話につながります。

私たち人間の脳にも、「自分がどこにいるのか、どこへいけばよいのか」などを認識するためのさまざまな認知機能があります。

これには、記憶だけでなく、注意力、空間認知、判断力など、複数の脳の働きが関係しています。

■ 「年齢のせい」と思っていませんか?

例えば、

「いつもの道なのに、目的地への行き方が分からなくなった」

「買い物に来たけれど、何を買う予定だったか思い出せない」

「以前は簡単にできていたことに時間がかかるようになった」

といった変化が増えてきた場合には、単なる「年齢のせい」「うっかり」もありますが、中には認知機能が以前より低下しているサインが隠れていることがあります。

そこで知っておきたいのが

MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)です。

「MCIって何だろう?」と思われる方も多いと思います。

MCIは、認知機能の低下がみられるものの、現時点では日常生活への影響が比較的少ない状態を指します。

「認知症になる一歩手前」と説明されることもありますが、MCIのすべての方が認知症になるわけではありません。

一方で、その後に認知症へ進行する方もいるため、早い段階で変化に気づくことが大切です。

当院ではこのたび、MCI(軽度認知障害)をチェックするための検査を導入しました。採血で検査が行えるため、興味がある方はぜひお声掛けください。

■ 認知症は「もの忘れ」だけではありません

認知機能には、記憶力だけではなく、注意する力、言葉を理解する力、判断する力、計画を立てる力など、さまざまな能力があります。

そのため、「もの忘れがあるかどうか」だけではなく、認知機能を客観的に評価することが重要です。

また、脳の健康は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、運動不足、睡眠、食生活なども、将来の認知機能と深く関係しています。

だからこそ、早いうちから自分の状態を知り、生活習慣を見直していくことが大切なのです。

■ MCI検査は「脳の健康診断」

健康診断では、血圧や血糖、コレステロールなどを測定して「今の自分の体の状態」を確認します。

MCIの検査も、それと同じように、

「今、自分の認知機能はどのような状態なのか」

を知るための一つのきっかけです。

もちろん、MCI検査だけで認知症を診断できるわけではありません。

「最近もの忘れが気になる」

「家族からもの忘れを指摘された」

「まだ困ってはいないけれど、一度自分の状態を知っておきたい」

そんな方は、一度チェックしてみるのもよいかもしれません。

おなかのことだけでなく、物忘れや認知機能についても、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。

これからも引き続き皆さんの健康をサポートしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

院長 小池 弘太

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